両思いのはずなのに、不安があるのはおかしいこと?
「ずっと好きだった人と、やっと両思いになれた」
「彼氏ができて幸せなはずなのに、心がどこか落ち着かない」
そんなふうに、両思いであるにもかかわらず、なぜか不安が消えない…という気持ちを抱えたことはありませんか?
一見、理想の恋愛を手に入れたように見えても、心の奥でモヤモヤした感情が晴れない。
むしろ、「好きでいてくれているはずなのに、なぜこんなに苦しいんだろう」と悩んでしまうことすらあるでしょう。
安心できる恋をしているつもりなのに、なぜ不安になるのか。
この記事では、その理由と背景、そして不安との向き合い方についてじっくりと考えていきます。
同じような気持ちを抱えている方が、少しでも心を軽くできるように——そんな願いを込めて。
なぜ“安心できない恋”になるのか?不安の4つの原因
1. 理想と現実のギャップに苦しんでいる
「両思いになったら、すべてがうまくいくと思ってた」
「彼氏ができれば、孤独も不安も消えると思ってた」
恋愛に対するこうした“期待”は、誰しも少なからず持っています。
でも実際は、現実の恋愛はもっと不安定で、思い通りにいかないことも多いもの。
たとえば、想像していたような甘い時間が続かないとき、 デートの頻度や会話のトーンにちょっとしたズレを感じたとき、 「こんなはずじゃなかったのに」と心がざわつくこともあるでしょう。
相手との関係が「完璧じゃない」ことに、無意識に不満や不安を感じてしまう。
そんなとき、自分でも理由のわからない不安が心に居座り続けます。
2. 自己肯定感が低く、「愛されること」を信じきれない
「私なんかを好きでいてくれる理由がわからない」
「いつか嫌われてしまうんじゃないかって怖くなる」
これは、自己肯定感の低さが原因になっていることが多いです。
過去の経験や性格から、「自分は愛されるに値しない」と感じている人は、 相手の言葉や態度に対しても素直に受け取れず、愛情を信じられないまま、 自分の中で不安を大きくしてしまいます。
たとえば、何度も「好きだよ」と言ってもらっていても、 「本当かな?」「社交辞令じゃない?」と疑ってしまう。
その疑いが重なれば重なるほど、安心からは遠ざかっていってしまうのです。
3. 過去の恋愛のトラウマが、今の恋を縛っている
浮気された経験、突然の音信不通、好きになった人に振り回された記憶。
これまでの恋愛で傷ついたことがある人ほど、「また同じようになるかもしれない」と心のどこかで構えてしまいます。
今の相手とは関係のない過去でも、心に残った痛みは、簡単には消えてくれません。
「前の彼も最初は優しかった」 「付き合って少し経った頃から連絡が減っていった」 ——そんな記憶がよみがえってしまい、今の恋に素直になれないこともあるでしょう。
だからこそ、過去の恋の傷を整理できないまま新しい恋を始めた場合、 「幸せなはずなのに、なぜか不安で仕方ない」という気持ちが生まれやすくなるのです。
4. 相手との“温度差”を敏感に感じ取ってしまう
連絡の頻度、会いたいタイミング、言葉の温度—— 相手との感情のペースが合わないとき、女性は特に不安を感じやすくなります。
「私だけが一方的に好きなんじゃないか」 「彼は本当に私のことを大切に思ってくれているのかな」 そんな思いが、だんだんと不信感に変わってしまうこともあります。
特に、連絡が遅かったり、絵文字が減ったり、些細な変化に心がざわついてしまうことも。
恋愛において、“安心できるパターン”が見えなくなると、 どんな小さな違和感でも、大きな不安に育ってしまうのです。
恋愛の不安は“愛されたい気持ち”の裏返し
恋愛に不安を感じるのは、決しておかしなことではありません。
むしろ、それはあなたが相手との関係を大切にしたいと思っている証拠です。
ただ、その気持ちが強くなりすぎると、「愛されたい」気持ちが「不安」へと変わってしまいます。
本来、愛は“もらうもの”であると同時に“育てるもの”でもあります。
でも、どこかで「ちゃんと愛してくれているかどうか」ばかりを気にしてしまうと、 愛されている事実そのものよりも、「愛されていないかもしれない不安」が大きくなっていってしまうのです。
あなたがもし、「彼にどう思われているか」ばかりを考えて苦しくなっているなら、 それは“恋をしている自分自身”を見失いかけているサインかもしれません。
不安を手放すためにできる3つのこと
1. 自分の気持ちを、ちゃんと見つめる
「何が不安なのか」「どんなときにモヤモヤするのか」 まずは、自分の心の声を言語化してみましょう。
ノートに書き出してもいいし、信頼できる友人に話してみてもいい。
大切なのは、「こんなことで悩むなんてダメ」と思わずに、 自分の不安にやさしく寄り添ってあげることです。
「大丈夫だよ、不安になるのは自然なことだよ」と 自分の中の小さな子どもに語りかけるような気持ちで、心を整理してみてください。
2. 相手に“完璧な安心”を求めすぎない
「毎日連絡してくれないと不安」
「もっと会いたいって言ってくれないと寂しい」
こうした欲求は、恋愛において自然な感情です。
でも、そのすべてを相手に求めすぎると、関係にゆがみが生まれてしまうことも。
相手が与えてくれる愛の“かたち”を受け入れながら、 完璧ではない恋を大切に育てていく感覚を持てると、不安は少しずつ軽くなっていきます。
あなたにとっては物足りなく感じる愛情表現でも、 相手にとっては“誠実な愛し方”なのかもしれません。
3. 自分の“幸せの源泉”を恋愛以外にも持つ
恋愛だけが自分の生きがいになると、相手の一挙手一投足が気になってしまいます。
趣味、仕事、友人、自分時間。 恋愛とは別に、自分を満たす時間をしっかり持つことは、心の安定剤になります。
「彼がいなくても、私はちゃんと楽しく生きていける」 そんな自立した感覚が、恋愛に余白と安心をもたらしてくれるはずです。
自分を大切にしている人ほど、相手にも健全な形で愛を伝えることができます。
不安がある=うまくいかない恋ではない
「不安がある恋なんて、うまくいかないのかも」 そんなふうに思ってしまう日もあるかもしれません。
でも、不安を感じることは「関係が悪い」証拠ではなく、 むしろ大切なものを持っているからこそ生まれる感情です。
恋愛に限らず、大事なものほど、揺れたり、迷ったりするのは自然なこと。
だからこそ、完璧な安心感を目指すのではなく、「揺れながら信じる」姿勢を持つことが大切です。
不安と共に歩む恋は、決して間違いではありません。
むしろ、それがあなたをより深く愛する力に育ててくれるはずです。
不安ごと、抱きしめて
好きな人と両思いになったからといって、すべての不安が消えるわけではありません。
むしろ、好きな人だからこそ、不安になる。
でもその不安は、あなたが相手のことを想っている証であり、 自分と丁寧に向き合うためのきっかけでもあります。
どうか、自分の気持ちを否定せずに、そっと抱きしめてあげてください。
安心できる恋は、すぐに手に入るものではなく、育てていくものだから。
あなたが、あなたらしくいられる恋を見つけられるように。
そして、少しずつでも「大丈夫」と思える日が増えていきますように。 心から、応援しています。