好きな人ができると、つい相手を優先してしまったり、自分の意見が言えなくなったり…。「惚れた弱み」だから仕方ないか…と感じたことはありませんか? 相手を尊重することは素晴らしいことですが、相手に強く惹かれるあまり本来の自分らしさを見失ったり、都合のいい存在となってしまったりするのはもったいない! 今回は、そんな「惚れた弱み」の特徴や乗り越える方法について、20~30代男女200名に調査してみました!
「惚れた弱み」の意味は?
「惚れた弱み」とは、好きな人に合わせすぎて、自分のことを大事にできていない状態のことです。相手に必要以上に世話を焼いてしまったり、依存したり、相手の欠点を見ないふりしたり…。恋愛中の相手との関係性が深いほど、つい相手のことを優先しすぎてしまうことも。
「惚れた弱み」を実感した経験はある?
Q.「惚れた弱み」を実感した経験はありますか?
ある…22%
ない…78%
「惚れた弱み」を実感したことがある人は22%と少数派でした。恋人も大切ですが、自分のこともきちんと大事にできている人が多いのかもしれません。
惚れた弱みとはどんな状態のことだと思う?
1.相手の言うことを何でも聞く
- 「相手のお願いを断ると罪悪感を感じる」(35歳・女性)
- 「なんでもどんなものでも叶えようと思い、無理をしてしまう」(24歳・男性)
2.嫌でも我慢してしまう
- 「少しの嫌なことなら許してしまう」(25歳・女性)
- 「理不尽なことでも許してしまう」(28歳・女性)
- 「一緒に生活していてだらしないところがあっても、“好きだから”と大目に見てしまう」(29歳・男性)
- 「甘やかしてしまう」(29歳・女性)
3.相手の意見に合わせる
- 「相手の意見に無条件で同意する」(34歳・女性)
- 「言いたいことが言えなくなってしまう」(38歳・女性)
4.ギブの比率が多い
- 「お金を使ってしまう」(30歳・女性)
- 「プレゼントを送りすぎる」(28歳・女性)
5.精神面で
- 「連絡がなくてイライラしていても何事もなく連絡が返ってきて一喜一憂する」(34歳・女性)
- 「連絡が来ないと心配になる」(26歳・男性)
「NO」と言えなかったり、デート代をすべて払ってあげたり、必要以上に贈り物をしたり…。惚れた弱みのあるある行動が並びました。はじめは好きだからそれで良いと思っていても、長く続いていくと後々後悔することになる可能性も。また、相手に全て選択を委ねてしまっている状態は危険。自分がどうしても納得できないときや、明らかに都合の良いことを言われている場合には、きちんと「NO」と言える勇気を持ちましょう。
周りが見えなくなるくらい惚れすぎている人の特徴
惚れた弱みで相手の言いなりになってしまう状態は、周りが見えなくなっている状態ともいえます。続いて「恋愛で周りが見えなくなる人の特徴」を、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。当てはまっていないか、チェックしてみてくださいね。
1.相手を正当化して許してしまいがち
恋をして周りが見えなくなる人の特徴として真っ先に挙げられれるのは、相手を正当化してしまうことだといえます。例えば、デートなどで時間を決めたのに遅刻した場合、怒るのが普通ですが、相手に好意を持っている場合、具合でも悪いのかな… などと怒るどころか心配をしてしまいます。このように、相手に非があっても正当化してしまうのです。
しかも、本人にはまったくその自覚はないのが問題。好きという感情が認識をゆがめ、相手が理不尽なことをしているにもかかわらず、冷静な判断ができずに知らず知らずのうちに許してしまうのです。
2.自分が選んだ相手だという思い込みが強い
恋にのめり込んでいる人は、相手のことをより魅力的に評価するようになるとされます。ある心理実験によると、人には自分の所有物や所有対象に対して高い価値を感じ、手放し難くなる愛着という心理効果があると発見されました。
これは保有効果とも密接です。この保有効果は、いわゆるパートナーに対しては、自分が選んだという愛着によるバイアスがかかってしまうという心理傾向のことをいいます。そのため、客観性が損なわれ極端に評価が高くなりがちに。自分の選択を信じるタイプは、恋においては時として周りが見えなくなってしまうのです。
3.ひとりの人を好きになると他の異性に興味がなくなる
恋をしているときは、ほとんどの人が判断能力が低下してしまうもの。恋によっていろいろなホルモンが分泌され、脳が活性化され通常時とは違う状態になってしまうのがその原因です。そのため、周りの異性に興味がなくなるという心理実験データもあります。
交際相手がいない女性といる女性に、それぞれ整った容姿の異性の写真を見せ、その異性がどのぐらい魅力的かを19段階で評価してもらいました。その結果、交際相手がいない女性といる女性の平均点には5点差もの開きがありました。つまり交際相手がいる人にとっては、一般的には魅力的な異性でも魅力が低く見えてしまうのです。このようにひとりの人を一途に思い込む人は、周りが見えなくなってしまうでしょう。
4.どうして好きなのか理由を探してしまう
周りが見えなくなるほど好きな相手にのめり込むのは、その人のことが好きすぎるからです。でも、本当にその人のことが好きなのかどうかは疑問です。たとえば、周囲からどんなに反対されても一途に恋し続ける自分が好きな場合があります。これをシンデレラコンプレックスと言って、反対されるからこそ恋にのめり込んでしまっているのです。
また、自分がいなければ駄目になってしまいそうだから、相手に尽くし自分の存在価値を確かめたい場合もあるでしょう。この場合は、承認欲求を満たしたい気持ちのほうが勝っているといえます。これらのように、相手のことを好きな理由を探してしまう人は、周りが見えなくなってしまう傾向が強いでしょう。
「惚れた弱み」の対処法
好きな相手と長い期間いい関係性を築いていきたいなら、どちらかが「惚れた弱みだ」といって我慢するのではなく、お互いが素直な気持ちを伝えられる関係性を目指したいですよね。もし彼に対して「惚れた弱み」で強く出られないなら、以下の3つを試してみて!
1.適度な距離をとる
LINEは即レス、電話は毎日…という生活が続くと、ひとりの時間が少なくなって「惚れすぎ」が加速する恐れも。物理的にも心理的にも、適度な距離をとることで良い関係性を保つことができるでしょう。
2.自分の好きなことを作る
恋愛だけに集中しないよう、趣味や好きなことに没頭する時間を作るのもおすすめです。恋愛以外にも一生懸命になることで、彼との関係を冷静に見ることができるかも。
3.気になることははっきり言って解決に向かう
我慢をし過ぎてしまうと彼が付け上がる危険もありますし、我慢が募ってどこかで爆発し「言わなくていいはずのこと」まで言ってしまうことも。言いたいことはその都度伝えたほうが、お互い良い関係が築けるはずです。
【まとめ】
誰かに心から惚れることは素敵なことですが、惚れた弱みで相手ばかり優先していては、幸せな恋愛はできないはず。相手だけでなく自分も大切にすることが、お互いの幸せにつながるはずです♡